ホーム > 盆提灯(1)

盆提灯(1)

1.提灯はいつの時代からか

約900年前の平安末期に発生し、庶民が本格的に使用したのは、江戸時代以降。
江戸時代以前は主として天皇家・貴族・僧侶の上層階級で使われ本格的に庶民が宗教的儀式のお盆や、日常生活の照明器具として使い始めたのはローソク(従来は油)が大量生産になって安く入手できるようになった江戸時代以降の様である。

2.何のために提灯はつくられたか、どういう目的で飾りますか

最初は照明器具としての実用品、後に仏教伝来と共に祖先供養の灯としての献灯具(仏具)。
提灯はもともと火をともしてたずさえていく火器のことで、鎌倉・室町時代から用いられた。それ以前は松明をかざして外出し、来客の時はかがり火をたいた。

3.お盆とは

祖先の苦しみを救いたいと願う心から生れた行事。
お盆とは何かと聞かれて一般的には
(イ)地獄の釜の蓋が開いて死者の霊魂がこの世に戻って来る日。
(ロ)親もとを離れて暮らしている子供や、すでに一家をかまえている子供の家族たちが一年に一度故郷へもどる季節。

4.お盆にご先祖をどの様な方法でお迎えしますか

宗教、地方によって違った形式があります。
宗教、地方によって違うが一般的には、まず13日に迎え火をたき、16日に送り火をたきます。各家庭では精霊棚とよばれるご先祖をお迎えする場所をこしらえて、さまざまなお供えをします。そしてお寺の僧侶様に棚経という読経をしてもらう。
亡くなられたご先祖の精霊に提灯や灯籠の火が見えるはずもない。しかし何かとして迷わずに家まで戻って来てくれる様にという古代の人々の願いから生れたこの風習には、人間の美しい心が込められているのではないでしょうか。

5.初盆・新盆・月おくれ盆・旧盆の違い

初盆は他のご先祖とは別にその死者だけの供養をします。
お盆はその家の昔のご先祖全てのための供養なのですが、特に亡くなってから満一年を経過していない人が初めて迎えるお盆で、特別にお飾りやお供えを盛大にしたり先祖代々の位牌だけを取り出して安置したりします。
江戸時代までは日本中の人々が7月15日を中心にお盆をしていましたが、明治になって新暦(太陽暦)が採用されると、新暦の7月15日を中心に行うお盆を新盆といいます。(関東・熊本・静岡・鶴岡地方)等の一部地域)
しかし新暦の7月では当時の農家にとっては、一年中で最も忙しい農繁期でゆっくりと先祖供養ができなかったので、まる一ヶ月遅らせてお盆の行事をする。これを月おくれ盆という。
この月おくれ盆がもっとも多く8月13日~16日の月おくれ盆に故郷へ帰る人も多い。
この月おくれ盆に対して旧盆とは文字通り、旧暦の(太陰暦)によるお盆で毎年月日が違う。
旧盆は新暦の8月の末から9月はじめにかけてのことが多いようですが、7月の新盆や8月の月おくれ盆に比べて覚えているのに不便であるということもあって現在、この旧暦によってお盆の行事を行っている地方は極めて少ない。

6.月おくれ盆の地方で7月30日に亡くなった人の初盆は

一般的に、35日・49日の法要を基準にして決める所が多い。
初盆は亡くなってから満一年を経過していない人が初めて迎えるお盆で、お盆直前に亡くなった人の初盆は一般的に翌年行う地方が多い。

7.宗派によって使い方が違ったり、宗派別の提灯は

現在のところ宗派別の提灯はなく、仏教のどの宗派にも使えます。又宗派によって飾る場所が違ったり、一対で贈らなければならないという決まりはない。

展示場のご案内